家庭倫理の会横浜東は歴代赤尾会長、三浦会長のもと、全国でも有数の会としての評価をいただいております。分封からわずかな期間で伝統を築き上げてこられた歴代会長に感謝を申し上げます。
さて、近年家庭倫理の会においては高齢化による会員減少の波が押し寄せています。倫理研究所におかれましても、危機感を持ち、令和9年度から組織の改革を行うとのお話を伺いました。私たちは、それに合わせ、今一度基本に立ち返る必要があると感じました。令和8年度の計画は、家庭倫理の会憲章に立ち返り、その活動指針を再確認し、特に第3項の「地域社会の教育力の向上と発展に寄与します。」を目的として活動いたします。
そのためには、会の活動の範囲を広げ、会員だけではなく未会員が参加出来る活動にしていきたいと考えます。班常会を頻繁に開催し、未会員の参加者の数が会員と同じくらいになるような、あるいは書道・短歌の教室においても、会員と同等、あるいは会員を上回る数の未会員が活動できることを目標とします。
また、会の行事として「横浜東カレッジ」を開講します。身近な問題の解決のためのきっかけになる講座を開設するとともに、そのために倫理の学びを活用することで更に良い結果を導き出せることを伝えてまいります。
上善如水という老子の言葉の通り、良い生き方とは水のように生きること。水のように、上を目指すのではなく下に流れていき人を支える立場になること、水のように障害にぶつかってもうまく回り込んで、適応すること。水のように対立的にぶつからず他の道を探すように柔軟に進むこと。そして、大地を潤し、新しい命を育むことを目指します。
今、日本全国の世帯のうち3分の1が独居世帯になり、一番多くなったと聞きました。一人暮らしで寂しい思いをしている方、核家族であるがため子育てなどの家庭の問題を誰にも相談ができない方等とつながること。丸山敏秋理事長が書かれた書籍「つながる」にあるように、分断社会から新しいつながり社会を作るために、会員同士や未会員とつながりを深めることを目指します。
私たちの活動が多くの方に広まり、日本創世のための一助になれば幸いです。どうか、お見守りください。
令和7年9月27日
家庭倫理の会 横浜東 会長 平林直人