2014年11月23日日曜日

詠草は素直に喜んで詠む。

昨日伺った話。私は短歌会の短歌がなかなか出来ずに苦しんでいると弱音を吐いた。

すると、私の嘆きに直接取り合ってくれる方や指導してくれる人はいなかったが、ある年配のご婦人が口を開き、「私はつい最近、短歌をやっていて本当によかった。と思ったことがあるのです。」と話し始めたので、その訳を尋ねた。

「私はつい先日まで大きな病気で入院していました。 痛くて苦しくてなかなか寝付けないのに、電気だけは早く消されて困っていました。 そうした頃、鉛筆と僅かな明るさを頼りに短歌を推敲することで、毎日の苦しさを紛らわせることが出来たのです。」と。

別の方は、「私は日記として短歌を詠んでいます。日記だと書くのも読み返すのにも大変だけど、三十一文字の短歌だと『あぁ、こんなことを思っていたのだった。』とか、『そうそう、こんなこともあったっけ。』とそのときの情景を鮮やかに思い出すことが出来るので、とても便利ですよ。」と教えて下さった。

上手い歌を詠もうと思って、なかなか出来上がらずに自分を卑下していた私自身が愚かに思えた。

今日は、思ったままを素直に喜んで詠み、投稿するとしよう。